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【UiPath】環境によって変わる定数?ハードコーディングをやめるConfig.xlsxの使い方。

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定数にしたいけど動作環境によって変わる値

定数として扱いたいけどワークフローを動作させるときによって、格納する値を変えたいものってありますよね。 定数なので、ハードコーディングしてもいいような気もしますが、動作環境によって使用する値が変わる(使用者とかUI変更とかバージョン更新とか...)ことを考えるとこれは避けたい対応です。 毎回入力ダイアログとかで入れてもいいですが、せっかくのRPAなので作業が介在してしまうのはもったいないです。そんなときは設定情報を書き込むためにExcelファイルを用意して、データをまとめて読み込みましょう。

Config.xlsxとは

別にConfig.xlsxって名前でなく任意の名前でも構わないのですが、アカデミーではこの名前を使っていたのでそのようにしています。レイアウトは下記のようにしています。

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configファイルの例
1行目は読み込んだ時にDataTableのヘッダとして扱うので、適切な値を設定することをお勧めします。Description行は備考欄のような使い方をしていて、実際に読み込みに使用しないワークフローにするので、必要があれば記載してください。今回はテスト用としてSute.jpのユーザ名を設定してみます。 sute.jp
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設定例
これを読み込んで実際にログインするワークフローを作成します。

ログイン用ワークフロー

Configファイルの情報はDataTableに出力し、繰り返しの中で辞書型に格納していきます。辞書型はこのように設定しています。

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辞書型の変数
KeyにName列の値、ValueValue列の値をそれぞれ格納していきます。 後はブラウザーを開いてテキストボックスに「Config("ユーザ名")」を入力してログインボタンを押下するだけです。

まとめ

今回のように認証情報をConfigファイルに入力することはあまりないと思いますが、このような使い方があるということを知っておくだけでも、UiPath活用のアイデアが広がるのではないでしょうか。認証情報の管理はOrchestratorによってアセットを使ったりもするので、いつかネタに使用と思います。